人手不足対策へのヒント 3選

4.介護業界関連

 

どうも、ましです!

《プロフィール》

・元銀行員 法人営業一筋 8年勤務後、転職

・現在は医療法人グループ内の介護施設の事務員として勤務

ブログでは主に地方銀行、転職活動、介護業界関連について自分の考えを発信していきます。

 

現在介護業界において、人手不足が叫ばれています。  

 

介護施設に勤めている私が、人手不足の理由として思うのは、

「人材が流動的で定着が難しいこと」です。

 

 辞めていく職員も入ってくる職員も多いが、長年に渡って定着して戦力として活躍する職員が少ないのかなあといった感想です。  

職員の採用をはじめ、採用した職員に長く定着してもらうための対策として考えられることをまとめてみました。    

 

ヒントその1 採用

 

採用については、 「募集や採用活動が定期的に行われており、採用スタイルが確立されている」という前提で話します。  

 

介護業界では、周囲を見渡せば似たような介護職の求人は多くあります。  

 

選り好みしなければ、いまの職場を退職した後の働き先が、いくらでもあるように感じます。    

 

 

私は前職では銀行に勤めており、次の就職先を見つけることは中々難しかった経験があります。  

その一方で介護・医療業界の方は、現職と似たような求人情報は割と溢れており、退職をすることに対するハードルが低い方は多いのではないのかと考えます。    

 

施設側も、よほどの悪評がない限りは、募集すれば比較的簡単に申し込みがあるため、

退職希望者に対して簡単に退職を許してしまう(引き留めない)こともあると思います。  

 

そうして、人の入れ替わりの激しい職場がつくられてしまいます。    

 

もちろん、色々な職場に勤めて経験を積んで、視野を広げることも大切です。  

しかし、退職する際には、何かしらの理由や問題があって辞めていくのが本音で、できるならば同じ職場で働き続けたい方もたくさんいると思います。      

 

 

そこで「やむなく以前の職場は退職したが、質の良い職員」を集めようと、求人広告の条件面で差別化を図りたいところですが、中々難しいのが実情です。  

 

 

なぜなら、介護保険施設であれば、介護報酬制度により施設の収入の上限が国によって決められており、職員の人件費に使える額も横並びになってくるからです。  

 

待遇・条件面では差別化が難しい施設で、どうすれば、職員が集められるか。  

 

それは、「入職してくれた職員を大切にし、一人でも一日でも長く、定着を図ること」に尽きると感じます。      

 

ヒントその2 職員の定着

 

 

  「職員に定着してもらう」  

 

どうすれば良いかというと、以前の記事の 職員が辞めない環境づくりのための心掛けている、3つのことにも書いている以下のことが大事だと考えます。  

 

・周囲にマイナスな影響を与える職員を異動させるなどして、風通しを良くすること

・業務負担を平等にすること。業務負担が平等にならない場合には人事評価で報いること

・何を言っても否定されない(なんでも言える)心理的安全性がある職場をつくること

 

さらに、そこで働くことによる、給料以外のメリットを提供することも大切かと思います。  

 

 

具体的には、そこで働くことでプロの職業人として成長できることが大切だと思います。

 

 

  介護の基本業務の食事介助・入浴介助・排泄介助などの「三大介助」のスキルをとっても、研修や指導を受けた職員とそうでない職員の技術の差は歴然かと思います。  

 

教育を充実させ、その職場で働くことによってプロの介護士として一人前になれるとしたら、新卒や若い職員の職場選びの選択肢にもつながってくるのではないかと考えます。  

 

 

介護のスキルといっても幅広く、決して誰にでも簡単に出来る業務ではなく、一人前になるにはそれなりの教育や周囲のサポートも必要です。  

 

 

実際の現場では、「日々の業務に追われ、指導どころではない」という施設が大半だと思いますが、他の施設と差をつけるとしたら、そのような目に見えない部分も大事だと考えます。     

 

 

ヒントその3 紹介

 

人手不足対策としての3つ目は、「紹介」です。  

 

紹介というと、人材紹介会社からの紹介を思い浮かべる方も多いかと思います。

 

 しかし、人材紹介会社からの紹介ではなく、「既存の職員からの紹介」です。  

 

いわゆる「リファラル採用」というものです。  

 

以前からつながりのある既存の職員から、就職希望者を紹介してもらうことにより、自分の施設のありのままの姿を伝えてもらえることや、その就職希望者の素性が分かります。

 

そうすることにより、実際働いた後のミスマッチによる、短期間での退職も少なくなります

 

 

 

 また、人材紹介会社を使っている場合には、紹介手数料の支払いの必要もなくなります

 

採用コストが抑えられることで、さらなる職員への還元や設備投資が可能になります。  

 

人材紹介手数料は、紹介対象者の年収の35%程度が相場と言われており、それを利益から捻出することは簡単ではありません。  

 

手数料を捻出するために、「売上を上げなければならない」という本末転倒なことにもつながりかねません。  

 

 

自分の働く職場を人に紹介するには、それなりの「まとも」な施設であることが求められることであり、「知り合いに紹介しても恥ずかしくない」くらいの施設であれば、良い運営になっているのではないかと考えます。

 

ですから、採用の手法の一つとして「既存職員からの紹介」を加えてみることも良いかと思います。 

 

 

人材紹介会社に手数料を払うことを考えるならば、紹介してくれた職員へ手当として還元することも良いのではないかと感じます。    

 

 

まとめ  

 

人手不足と言われる介護業界においても、魅力的な職場づくりによって、職員が集まってくる状況をつくることは可能です。  

 

魅力的な職場がサービスの質の向上にもつながり、安定的な施設運営にもつながる好循環を生み出せると考えます。

 

上記に書いたことは、理想論も多いに入っておりますが、私自身としても、

「働きたくても働けない」施設づくりを目指していきたいと思います。

 

 

併せて、「職員が辞めない環境づくりのための心掛けている、3つのこと」という記事もご覧ください。

 


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