銀行のノルマってどのくらいあるの?②

2.銀行関連

どうも、ましです!

《プロフィール》
・元銀行員 法人営業一筋 8年勤務後、転職
・現在は医療法人グループ内の介護施設の事務員として勤務
ブログでは主に地方銀行、転職活動、介護業界関連について自分の考えを発信していきます。

 

前の記事「銀行のノルマってどのくらいあるの?①」では、銀行内でのノルマの立ち位置についてご紹介しました。

 

 

この記事内では、ノルマが私の精神面に与えた影響をお伝えします。

 

ノルマのやりがいはあるか?

 

ノルマの項目は多数に渡っていますが、達成することにより「お客さんのためになっている」と実感できたものは数少ないものでした。

 

 

お客さまの《真のニーズ》を発掘し、それに対応してノルマを達成していくこと」が営業マンである以上、ありたい姿ではありますが、実行していくことはまず困難だと感じていました。

 

なぜなら、ノルマが膨大で、銀行都合でそれぞれのお客さんに売れる商品を当て込んでいかなければ、到底達成不可能な数字が設定されているからです。

 

営業がうまくいってノルマが達成したとしても、お客さまから感謝されることは少なく、「銀行都合の営業をしてしまっているな。申し訳ないな」と罪悪感を感じてしまうこともありました。

 

「真のニーズにたどり着けるまで、お客さまを深堀り出来るスキルがなかった」

と言われればそれまでですが、現実的には中々難しいものだと思います。

 

 

ただ、設備投資のタイミングに運よく巡り合い、融資を実行して建物などが完成して、お客さまから感謝される

そういった案件に対応できた際には、やりがいを感じられたことも事実です。

(そんな体験が続けば銀行も辞めなかったと思います・・・)

 

メンタル面への影響について

ノルマがメンタル面にどのように影響するかは以下の通りです。

ノルマの進捗が順調なとき

・夢心地
・出勤時に気が楽
・休日が充実する(遊びに集中できる)
・酒がうまい 
・タバコがうまい

ノルマがの進捗が不調なとき

・平日が苦しい
・土日も苦しい
・出勤しても苦しい
・酒が増える 
・タバコが増える

 

ノルマがメンタルに影響を与える理由について

ノルマの進捗が芳しくない・不調なときに、なぜ上記のような状態になるか?

 

それは、自分の評価者である支店長も、半期ごとの営業成績をもとに評価されるからです。

 

各支店の営業担当の成績が支店長の評価に直結してくるため、営業の頑張りが重要となり、支店長の態度や振る舞いに表れてきます

 

私も6人の支店長に仕えましたが、振る舞いも千差万別です

担当が仕事をしやすいようにフォローしてくれる支店長、ノルマが達成できないときに部下に当たり散らす支店長、など様々でした。

 

前者の支店長に当たれば快適な生活を送れますが、後者だった場合は地獄の日々が始まります。

 

 

私が勤務していた支店の多くでは、主に週1回の営業推進会議があり、そこでノルマに対しての進捗状況を報告します。

 

ノルマの進捗が芳しくない担当は報告内容も苦しくなり、弱気になることが多いことから、支店長から責められることも多くありました。

 

 

支店長から気に入られなければ、支店内での居場所もなくなり、出勤することも辛くなるでしょう。

 

 

私は支店長から当たり散らされることは幸いなことにありませんでしたが、営業成績が芳しくないときには、居心地の悪い思いをしたことは何度もあります

 

そうなると、休みの日もノルマのことが常に頭にちらつき、せっかくの休みも楽しめなくなってしまいます。

 

ただでさえ、銀行員は自己研鑽や昇格のための資格取得や勉強が推奨されるなか、加えて営業成績のことも休日に考えることになってしまい、大きなストレスでした。

 

 

私が転職を決めた大きな理由の一つにノルマの存在がありました。

 

その時でノルマの中身は変われど、「今後も銀行に勤める限りノルマとは付き合っていかなければならない」と考えてしまいました。

 

そう考えると、お先真っ暗で心苦しく、人生を楽しく過ごしていきたいと考えて、銀行を退職するに至りました。

 

介護施設でのノルマについて

現職では医療法人グループの介護施設で勤務していますが、明確なノルマではないにしろ営業指標は存在します。

病院や介護施設での営業指標としてピンとくる方は少ないかもしれませんが、「稼働率」が大きな指標の一つです。

稼働率とは、施設の利用定員に対しての稼働状況のことです。

 

入所施設は入所によりベッドの稼働率を上げ、通所施設は利用者を確保することで売上が立ち、収益につながります。

国や市町村でもないため、売上も上げられず、赤字が続けば他の会社と同じように潰れてしまいます。


銀行の新規開拓で会社に営業に出向いていたように、介護施設においても自動的に利用者が集まってくるわけではありません

地域の住民や、紹介先の医療機関、ケアマネージャーなどに認知され、紹介や申し込みを受けることで初めて利用者が集まり、「稼働率」につながります。

 

その「稼働率」をどのように上げていくかが、現在課せられている「ノルマ」になります。

「稼働率を上げる」といっても自分一人の力ではどうにもなりません

 

入所や利用の調整をする支援相談員、内部の現場職員(介護士・看護師)、医師など様々な職種のスタッフと相談しながら利用者の確保をしていきます

 

時には外部への営業・広報活動も必要になってきます。

 

銀行の営業担当は個人の技量やセンスが問われてしまうこともあり、それがプレッシャーに感じる場合もあります。

 

しかし、現職の「稼働率の向上」という目標では、「みんなでなんとかする」という面が多く、

それほど個人的なプレッシャーやストレスにはならないという状況です。

 

銀行員時代に培った、

・人の話を傾聴してコミュニケーションをとること

・他職員と協調して物事に取り組むこと

などは苦ではないので、個の力が試されることの多い銀行営業よりも、現職の方が力を発揮できていると感じます。

 

 

 

現在は休日も、「休みは休み」と割り切って楽しく過ごすことが出来ています

 

憂鬱だった日曜日の夜の、重い感じも、しばらく感じていません。

 

1日1箱吸っていたタバコも禁煙することができました。(禁煙して2年半経過!)

 

まとめ

銀行や現在の職場にストレスを多く感じることが多く、その環境を変えたければ、勇気をもって働く場所を変えてみることをも一つの方法ではないでしょうか。

 

きっと、違った景色・人生が見えてくるかと思います。

 

とは言え、銀行で働いてプラスになったことももちろんあります。

 

以下の記事

 

 

にまとめてありますので、ぜひご覧ください♪

 


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