・元銀行員 法人営業一筋 8年勤務後、転職
・現在は医療法人グループ内の介護施設の事務員として勤務
ブログでは主に地方銀行、転職活動、介護業界関連について自分の考えを発信していきます。
銀行時代の同僚と話していると、
転職を考えているんだけど、地銀マンの転職活動では、
といったことをよく聞かれますので、私の転職活動の体験談をまとめてみました。
私はプロフィールにも記載の通り、地方銀行から地域の中堅医療法人へ転職しました。
結果的には医療法人への転職となりましたが、転職活動は業界や企業規模も様々な企業を受けていました。
大手日系企業から、ベンチャー、メガベンチャー、地元の企業など、幅広くエントリーしました。
選考の中であった、相手からのフィードバックや反応について紹介していきます。
あくまで私の体験談で正解ではありませんので、参考程度にご覧頂けると幸いです。
社会人として、「信用がおける」と見られる
社会人として、「信用がおける」。
これは、主に地元企業の面接官の反応から感じたことでした。
銀行業務と関連する、仕事のイメージが湧いた企業で、地元の税理士法人や社労士法人を受けました。
その選考中のやりとりでは、地方銀行に勤めることが出来た「信用」を買ってもらっていると思いました。
以前の記事「銀行で働いて良かったこと①」で書いた通り、銀行員は、手厚い研修を受けており、ビジネスマナーも身に付いて、ストレス耐性もあります。
銀行はコンプライアンスも厳しく、社会人として働く素養は勤務しているだけで身に付きます。
上記の能力は、従業員として一定のパフォーマンスを担保するものであり、雇う側としても、採用しやすいのではないかと思います。
地銀銀行はビジネスモデルも古くなっており、巷では「オワコン」などとも言われていますが、一職員にフォーカスしてみれば、地方ではまだまだ信用力は高いと感じました。
地銀マンが地場の企業へ転職するにあたって、「こいつは信用のおける人かな」というハードルは、他の一般企業の転職希望者に比べても低くなると思います。
その点は自信をもって選考に臨めるのではないかと感じます。
覇気が感じられない
「覇気が感じられない」
これはベンチャー・メガベンチャーの選考を受けたときに、共通して言われたことです。
覇気?ワンピースですか?面接で何が分かるんですか?
と内心では思いましたが、今振り返ると確かに元気はありませんでした。
なぜなら、転職活動していた当時は銀行業務でノルマに追われて疲れ果て、休みの日も考えてしまうほどで、鬱の一歩手前くらいの状態でした。
さらに、転職活動をしていたのはコロナ禍の始まりくらいの時期で、慣れないリモート面接を行っていました。
リモート面接のためのカメラやマイクなどの機材も今ほどは充実しておらず、画面越しではさらに覇気のないように伝わっていたのだと感じます。
ただでさえバイタリティに溢れた人間が集まっているであろう、ベンチャー企業の面接で、気を病んだ銀行員が、暗い画面越しにボソボソ話していたら、「覇気がない」と言われても納得です。
採用する側としても、これから一緒に働くのに、わざわざ「元気のない人」を雇う必要はありません。
カラ元気でも、「おれは元気満点だぜ!仕事任せろや!おりゃ!」と伝わる面接が出来れば、そんなことは言われずに済んだと考えます。
面接官の立場になれば分かりますが、「見せ方、見られ方」って大事です。
イケメン・美女になれとは言えませんが、清潔感・元気はあって損はありません。
視座が低い
「視座が低い」
これも、ベンチャー・メガベンチャーの選考を受けたときに言われたことです。
転職活動を振り返ると、「これまでの実績を定量化して伝えることが大切」のようなテクニックをみかけていました。
それを真に受けて、面接では自分の営業成績についての話をメインで話していました。
銀行での自分の営業成績の達成度合いと、それを達成するためにはどんな計画を立てて、どうやって日々営業活動をしていたかを必死に伝えようとしました。
銀行では「営業成績が全て」のような価値観で育ってきましたので、面接でのアピール項目として選択してしまったことは、至極当然だったかなと思います。
しかし、返ってくるフィードバックはだいたい、「視座が低い」でした。
視座が低い?何のこっちゃ?いまいちしっくりこないな。と思って調べると、
とありました。
銀行員時代の視座(物事を認識する立場)は、自分の営業実績を獲得して周囲に貢献するという、一プレーヤーの立場であることがほとんどでした。
支店やチーム全体をみる管理職としての経験はなく、独りよがりな視点の話しに終始していると面接官に伝わったのだと思います。
若くしてマネージャーや管理職となることの多いベンチャー企業においては、そのような「視座の低さ」は物足りなく感じられたのかと考えます。
かといって、「銀行では上も詰まっているし、管理職になる機会は早々ない。」とお考えの地銀マンもほとんどかと思います。
そうした場合には、例えば「支店内、課・係内のノルマの項目を担当して、みんなを引っ張った」というエピソードを、肉付けして話すことも一つかと思います。
そのノルマの達成状況だけでなく、「メンバーをどうやって鼓舞して、どんな言葉掛けで巻き込んで、動かした結果ノルマが達成しました。老若男女のメンバーがいたけど、達成するように働きかけました。」といった風に話せると、良いかと思います。
また、銀行というとノルマに捉われがちですが、就業環境に目を配って働きやすいように改善したり、上司になったつもりで先回りして仕事のサポートをしたりといったことでも、視野を広げて考えれば、いくつも出てくるかと思います。
私も現職で介護施設の事務所で勤務し、施設全体の職員や就業環境に目を配って働くことが求められています。
そのような働き方の中で、「視野の低さ」について以前よりは理解できるようになったと感じます。
まとめ
地銀マンとしては、まず「信用はある」という前提で話されることが多いので、その辺は自信をもって選考に臨んで頂ければ良いのかなと思います。
「視座の低さ」については、銀行で働くとどうしても「ノルマが大事・最優先」というメンタルになってします。
視野を広くもって、自分の関わる部署や同僚をどうしたら良い方向に導けるか、導いてきたかを考えると良いのではと思います。
「覇気がなくて、視座も低い」私でさえも、転職に成功し、なんとか生きながらえていますので、「誰でも大丈夫、なんとかなる」と思っています。
一歩踏み出す勇気です。
「憧れるのを辞めましょう。憧れてしまったら越えられない。勝つことだけを考えていきましょう。」 by大谷翔平 WBC2023 決勝戦前ロッカールームでの円陣にて
偉そうなことも書きましたが、地銀からの転職の際に、一つでも参考になることを願っています。
併せて、「転職の際に参考にした本 3選」や「【転職活動のロードマップ】ゼロから始めた転職活動の進め方」の記事も読んで頂けると嬉しいです。
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